猫、タイ暮らし、時々旅行

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Battlebox 英連合軍地下要塞

Circuit BreakerもPhase2に入ってしばらく経ったけども、

気づいたらBattleboxが再オープンしていたので訪問した。

BattleboxはWWII当時イギリス連合軍が使っていた地下要塞。

普段は目の前の建物(今のHotel Fort Canning)がイギリス連合軍の極東司令部だったけども、

日本軍の侵攻が進むに従って地下要塞に移動したそう。

詳細は↓

https://www.battlebox.com.sg

https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g294265-d9859121-Reviews-Battlebox-Singapore.html

 

Hotel  Fort Canningはこちら

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入場料は15ドル。

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自由に出入りはできず、20分おきにガイドに伴われて入場する。

まずは受付で入場料を支払い待機。

最初にガイドさんによる挨拶と簡単な説明、そしてBattle of Singaporeのまとめビデオを鑑賞したのちに移動するスタイル。

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ビデオの中の1シーン。パーシヴァルら英連合軍首脳が1942年2月15日早朝、日本に降伏するかどうかを決めた会議の再現シーン。

ガイドさんには「このシーンをよく覚えておいてくださいね、これから行きますから」と言われる。

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待合場所にはこんな地図も。日本軍の侵攻経路がよくわかる。今日本人会があるあたりは最前線だったんだな…なんて。(Adam Road)

 

Battleboxへの移動中、インド系のガイドさんと会話。

日本人?何年いるの?シンガポール好き?などの会話をして、ガイドさんが徐に一言。

 

「中には日本に関する展示や説明が沢山ある。

でもこれは当時の日本軍に関するもので、今の日本の事ではない。

これは歴史です。」

 

気遣い半端ない。。。涙

シンガポールは侵略されて被害を被った側なのに、

こうして過去の出来事を受け入れて、飲み込んで、

「今の日本のことじゃないよ」って言えるの、本当に凄いと思うし、ありがたい。

 

残念ながら中は写真撮影禁止。

代わりに、パンフに掲載されている地図を。

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でも当時の作戦室や会議室をリアルに再現した部屋(with蝋?人形)もあり、

また戦争の経緯や経過を説明するための部屋もあり、

また当時の手洗い場がそのまま残っている部屋もあり、

とうぞのトイレもそのままあり、

また占領後日本軍がこの要塞を使用した際に壁に直接書いた落書き?メモ書き?も保存されており。

生々しさは十分伝わる仕様だった。

 

そして極寒。上着必須。

 

内部はこちらのMamoru Morimotoさんという方が撮影可能だった時代のものをまとめているのでご参考まで。

めっちゃよくまとまってて参考になる。ここに書いてあるところ全部後追いで行ってみたいな

(ページの下の方にあり)

oldbattlefield.web.fc2.com/19420208_BattleOfSingapore.html

 

こう言った戦跡や博物館の展示だと明確に日本占領時代は暗黒時代とされているけども

でも毎日の生活で日本人だからといって嫌な思いはした事は一度もない。

島内には雑貨であれ飲食であれ、日系のお店が沢山あって、ローカルのお客さんも沢山いる。

こちらが日本人だとわかると片言の日本語使ってくれる人がいたりする。

これがどれだけありがたいことなのか、そしてここに至るまで戦争経験者の世代がどれだけ辛い思いをしながら戦中・戦後を乗り越えてきたのか、

シンガポールに住んでる日本人はそういうところに一度は思いを馳せるべきだよなと思ってる。