日本人墓地公園 the Japanese cemetery park と アオタテハモドキ Junonia Orithya
来星3年目にしてようやく、日本人墓地公園に行ってきた。
そう、日本人墓地は墓地ではなく墓地「公園」。
公園内に可愛い感じの地図が。全体はこんな感じ。
この日本人墓地は、シンガポールで亡くなった日本人娼婦(「からゆきさん」)の埋葬から始まったそう。
19世紀後半、農村・漁村の娘達は女衒に売られ、遠くシンガポールまで働きにきていたとのこと。
亡くなった娼婦はまともに弔われることもなく、それを哀れんだ実業家二木多賀次郎が
自らのゴム園の土地を使って埋葬したのが始まり。
その後、日本人の増加に伴い、在住日本人や軍関係者も埋葬されていった。
詳しくはこちら。
入って直ぐ左手のところに「御堂」が。
おどうではなく、みどう。
もともとお寺だったものを、今は無宗教主義ということで特定の宗教に属さない「みどう」としたそうな。
宗教は違ってもきっと故人を思う気持ちは同じだろうし、埋葬された人もいろいろだろうしね。
イスラム教やキリスト教のお墓に埋葬されてこちらに改めて埋葬された人もいるとのこと。
公園となっていることもあり、とてもよく整備されていて綺麗。
こうして一部を切り取るとただの映えな景色だけど、
周りは墓地。
でも、寂しい墓地より綺麗な墓地の方が亡くなった方も嬉しいかな。
可愛い墓守さんもいた。
もう文字が読めない墓碑も多くあった。
この人にも日本に家族親族があったろうに、こうして異国で亡くなって、
墓碑も読めなくなって、体だけでなく誰かの記憶からもどんどん消えていってしまうようでなんだか悲しい。
戦争に際して亡くなった方の記念碑やお墓も。
日本に帰りたかっただろうなぁ。でもきっとお盆には日本に帰っているのだろうか。
二葉亭四迷がインド洋上で客死してシンガポールで火葬されていたの、恥ずかしながら知らなかった。
これは墓ではなくあくまでも碑だそう。お墓は東京の染井霊園とのこと。
お墓は鳥や蝶が沢山いた。公園だしね。
花の蜜をすうアオタテハモドキ。
和名:アオタテハモドキ
学名:Junonia Orithya
英名:Blue Pansy
生息地:南アジア、東南アジアなど。日本だと沖縄周辺でも見られるよう。