猫、タイ暮らし、時々旅行

猫を覗く時、猫もまたこちらを覗いているのだ

ルリマツリ Plumbago Auriculata

最近Fort Canning Park散歩の頻度が落ちてしまった。笑 

それにともないブログ更新頻度も下がるという。。。

でも久々に行ったらHotel Fort Canningの正面?(道路に面している、滝?があるあたり)の植え込みでかわいい花を発見。

 

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和名:ルリマツリ(瑠璃茉莉)

学名:Plumbago Auriculata

英名:Leadwort

撮影地:Hotel Fort Canning周辺

 

ナデシコ目イソマツ科ルリマツリ属。

南アフリカ原産の観葉植物。和名に「茉莉」が入っているけどジャスミンはシソ目モクセイ科なので全くの別種。

単にお花が似てるから、という理由だそう。

 

写真じゃ伝わりきらないけど、淡いブルーのお花が可憐で実に可愛いのだ。。。

みてると心がほんわかする。

シロクロコサイチョウ Oriental Pied Hornbill

昨日、Oxley Roadを歩いていたらプルメリアが綺麗なOxley Mansionのあたりで急に大きな鳥の声が。

え?と辺りを見回すとなんと何やら大きい鳥が…!

 

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4匹で一緒にいました。兄弟なのか、家族なのか…

 

和名:シロクロコサイチョウ

英名:Oriental Pied Hornbill

学名:Anthracoceros albirostris

撮影地:Oxley road 

サイチョウ目サイチョウ科カササギサイチョウ属。piedはマダラって意味なのね。

別名Malaysian Pied Hornbillらしく、このエリア固有の種類だそう。北の方だとチベットやらブータンにも住んでいると。

果実や虫、爬虫類が食物。バードパークから逃げてきたのかしら?

エスプラネードパーク「Forging the Nation」石碑 と『The LKY Story リー・クアンユー物語 :国家を創った男』

もうシンガポールに住んで3年目にもなるのにこの国のこと全然勉強できてないなと感じて、

ハードル低いところから始めようと思い立ってリー・クアンユーの伝記漫画を読んだ(Kindleで)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00F5NTOGS?pd_rd_i=B00F5NTOGS&ref_=dbs_t_w_recs_sp_r_0&storeType=ebooks&pd_rd_w=iUg3y&pd_rd_wg=4n7ON&pd_rd_r=0838a4f3-79b7-4057-8cf3-6ee2bd1adf38

小学館が2016年に出した本で、生い立ちからシンガポールの独立までの半生が描かれている。

なんとなく人から聞いて知っていた情報(英語を話す家庭で育ってイギリスの大学を出ていて弁護士で〜とか)もあったけど

やはり彼が政治に関わり始めてから独立までの過程がわかりやすく纏まっていたのがお気に入りポイント。

 

今まで、独立に至るまでにぶつかってた政治的主張っててっきりマレー人vs中華系っていう構図だけなのかと思ってたけど

そこに共産主義者vs反共っていう構図もあったのには全く思い至らなかった…。

でも言われてみれば確かに中国は毛沢東の時代で反対勢力をゴロゴリに粛清していってて且つ文化大革命前夜くらいの時代のはずで(うろおぼえ…)、

シンガポールが中国の息のかかった共産主義国家(かもしくはその隠れ蓑)になるのかどうかっていうのも

重大な問題だったんだなぁと気付かされた。

 

共産主義といえば、エスプラネードパークにある記念碑が今までどうもしっくりきてなくてブログにあげるの後回しにしてたんだけども

こういう背景を知ってから改めて読むと「なるほどね」となってくる。

 

碑文拡大

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全体

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拙訳ながら;

「国を拓く」

マラヤ共産党の暴力と破壊に対するシンガポール人の闘争 1948−1989

第二次世界大戦後、共産主義はアジアで勢いを増していた。

シンガポールでは、英国からの独立に向けての戦いは民主主義的方策を好む人々とマラヤ共産党(CPM)支持者の間の重大な闘争を包含していた。

CPMはシンガポールを含む英領マラヤでの共産主義体制の実現を目指していた。

CPMは1948年6月に武力闘争を始め、植民地政府はこれを受けて非常事態宣言を出した。

争乱の鎮圧までに8,000人の市民や保安要員が殺傷された。

シンガポールでは、CPMは自らが指揮していた統一戦線 と共に暴力と破壊の組織的運動を開始し世間に不安を広め、多くの無辜の市民の命を奪った。

共産主義勢力はシンガポールとマレーシアの独立後も長く存続した。

1989年12月2日、Haadyai Peace Agreementへの署名を以てようやくその脅威は終わりを迎えた。

この碑は、断固として共産主義を拒み、独立と建国へむけての民主的且つ非共産主義的道のりを支持したすべてのシンガポール人に捧げるものである。

彼らの勇気と犠牲は、のちの世代が平和・調和・躍進を遂げるための道筋を照らした。

 

…背景知識がなく訳するのに1日かかった…。

特に「統一戦線」あたりで引っかかり、これらのリンクを読んで参考にした。

https://ir.ide.go.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=27527&item_no=1&attribute_id=26&file_no=1

http://jams92.org/pdf/MSJ07/msj07(079)_matsuoka.pdf

 

 

将来こんなにアジアどっぷりな生活になるなら大学の時にもっと関連講義取ったのになーと思いつつ、

今更後悔しても遅いので1個1個勉強していこ。

 

 

 

バナナリス Plantain squirrel

今日は久々の動物。

Fort Canning Parkを散歩する際にいつも見かけるリス。

ずっと「リス」のまま認識が止まっていたけれど、ふと「こいつも何か名前があるはず…」と思いたち調べてみた。

 

その名は…バナナリス!バナナ!なぜバナナかというとバナナ(というか果物全般)食べるから。

果物に限らず、植物や鳥の卵も食べる。つまりなんでも食べる。

鎌倉にいる台湾リスと近い種類。

 

和名:バナナリス

学名:Callosciurus notatus

英名:Plantain Squirrel

撮影地:Fort Canning  Park

マレーシア、インドネシア、シンガポール、タイ南部に生息。

 

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↑男の子w 立派なωが…

 

英名のPlantainが何か気になった。プランタン銀座か?とも思ったけど綴りが違う。

Plantainは「果物やデザートとしてでなく食事として調理して食べられるバナナ」を指す言葉らしい。

初めて知った…焼いたり蒸したり揚げたりするのに使われる品種。

BananaとPlantainが使い分けされていることにびっくり。

 

 

イランイラン Ylang Ylang

別件で文章を書く事があってなんだか満たされてしまい、早速1週間も放置してしまった。。。

5月も半ばになって、なんだか中だるみというか5月病というか、あんまり何もやる気が出ない笑

散歩も家事も何も。笑

CBの終わりも見えてきたし、あと少し頑張るか。。。

 

今日の植物はイランイラン。

お香やら香水やらでよく見かけるけど、まさかの実物に出会うとは。

ジャスミンやら百合やら、なんとなく白い花を想像していたけども。

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和名:イランイランノキ

英名:Ylang Ylang、Cananga Tree

学名:Cananga Odorata 

撮影地:Fort Canning Park

モクレン目バンレイシ科イランイランノキ属。

バンレイシって何かと思ったらシュガーアップル(Buddha's head)のことか!

バニラアイスみたいな味のする果物。仲間なのね。

オーストラリアや東南アジア各地に自生。

 

イランイランといえば香水やアロマオイルで有名。

でも花の香りそのものはクチナシの方が好みかな…笑

お花が下を向いて咲いているのを見ると、いつも「恥ずかしがりやさんなのかしら」と思ってしまう。

 

COVID-19雑記 街を歩いていて思うこと

シンガポール政府は毎日その日確認された感染者数を公表している。

ここ数日は3桁台に落ち着き、連日1000人/日を超えていた頃を思うとだいぶ感染者の洗い出しが進んだんだなぁという感じ。

毎日出稼ぎ肉体労働者の感染が数百人単位で確認されているのは事実だけど、

それ以外のいわゆる市中感染(”Cases in community”)は10人台〜1桁台にまで落ち着いてきている。

Cases in community(シンガポール国籍・永住権保持者・非肉体労働者の外国人”Work Pass保有者”)の数は以下の通り。

 

5/7 7人

5/6 13人

5/5 12人

5/4 5人

5/3 13人

5/2 6人

5/1 11人

 

来週からCircuit Breakerも少し運用が緩和されるし、少し終わりが近づいたかな?と思う日々。

エクササイズがてら散歩やランニングをしていたり、スーパーへの道すがらで思うのが

 

路上に枯葉が落ちている

芝生の草が伸びてるし、めっちゃキノコ生えてる

 

の2点。

今までは出稼ぎ労働者がしっかり毎日のように路上をはいていてくれたから

枯葉・落ち葉の少ない歩道を歩けていたんだなぁと実感。

芝生に関しても、芝生を定期的に刈って手入れしていたから草の丈も伸びず、

且つ彼らに踏まれていたからキノコも生えなかったんだろう。

すくすくのびのび育っているキノコを見ると可愛いな〜と思うけど、

こんな形で出稼ぎ肉体労働者の人々が「綺麗な街シンガポール」を作ってくれていたんだなーと気づかされるとは思っていなかった。

ありがたや。

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旧日本軍 宣撫・宣伝工作本部(16)

Circuit Breaker(外出制限)中の日々ではあるものの、散歩を通じて少しずつ島内の記念碑を訪れている。

3つ目は”Japanese Propaganda Department Headquarters”、旧日本軍の宣撫・宣伝工作本部に使われたビルについて。

 

場所:2 Handy Road, 229223 Singapore

最寄駅:Dhoby Ghaut 

 

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 The Cathayはショッピングモールとコンドミニアムが入っている建物。

1939年の建設当初は、エアコン完備の映画館と住居を備えるシンガポール初の高層ビルであった。

その後第二次世界大戦の開戦後に政府とBritish Malaya Broadcasting Corporationに貸し出された。

その後日本軍のシンガポール攻略により日本軍が使用する事となった運び。

 

今はコンドミニアムやモールこそ新しい建物ではあるが、ファサードは建設当時のまま。

このビルの脇に石碑が建っている。

 

正面から見た姿はこちら。他の碑同様、向かって左が英語、右がマレー語、中国語、タミル語、日本語。

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右側、英語での説明文。

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「日本の占領以前には、キャセイはBritish Malaya Broadcasting Corporationが入居していました。

占領期間中、日本軍はこの建物と設備を接収し、ここから市民に対し宣伝放送を発信していました。

当時、連合国側の報道の視聴は禁じられていました。

多くの人々が日本側の放送を視聴することを拒み、リスクを背負いながらも秘密裏にBBCを視聴していました。

戦後は、日本の降伏文書に調印したマウントバッテン将軍(海軍元帥)の司令部として使用されました。

 

こちらは4ヶ国語版。

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Fort Canning Parkには英連合軍の司令部があったし、1回目に書いたYMCAもThe Cathayのすぐそばにある。

YMCA同様、この石碑もポケストップになっているのでポケgoユーザーは一発で発見できるはず。